「うちの兄弟は仲が良いから大丈夫」 「うちにはたいした財産もないし、揉めるはずがない」
多くの方が、そう思い込んでいます。 でも、親が亡くなった瞬間から、空気は変わるのです。
今回は、50代女性の体験をもとにお話しします。
葬儀の後から始まった、兄とのズレ
彼女は二人きょうだいの妹。 父親は数年前に他界しており、母の看取りを兄妹で支えてきました。
母が亡くなった後、兄妹で葬儀や手続きに奔走していた時のこと。 兄が言いました。 「母さんが残していた預金、俺が管理しておくよ」
それを聞いて、彼女は少し引っかかりを感じながらも了承。 しかし、そこから徐々に兄の態度が変わっていったそうです。
なぜこんな問題が起きたのか?
きっかけは、小さな“違和感”でした。
・母の預金の額を聞いても、はぐらかされる
・形見分けも兄主導で進み、彼女には相談なし
・母の通帳や保険の情報が共有されない
気がつけば、彼女は「ただの他人」のように扱われていました。
その背景には、兄の“家長としての意識”や「親の面倒を見たのは自分だ」という思い込み、そして「妹は嫁いだから関係ない」という意識があったようです。
また、母が生前、はっきりと意思を残していなかったことも、混乱を招きました。
どうすればよかったのか?
このようなトラブルを防ぐには、やはり「親が生きているうちに気持ちを伝えておくこと」が大切です。
・誰にどんな支援を受けたか ・どう遺産を扱ってほしいか ・何よりも、「きょうだい仲良くいてほしい」という想い
これらを明確に残す手段があれば、トラブルの芽を摘むことができたはずです。
形式的な遺言書だけでなく、心情的なメッセージも必要なのです。
死後、家族仲良くしてほしい人へ
人が亡くなる時、残せるものは「お金」だけではありません。
・感謝の気持ち
・謝罪の言葉
・きょうだいへの願い
こうした“心の遺言”を残すことが、家族の未来を守るカギになります。
私たちの「想いを届ける代理参拝」は、そうした気持ちを静かな場で形にするお手伝いをしています。
「自分の死後も、子どもたちが仲良く暮らしてくれるように」 そう願うあなたに、心を込めて寄り添うサービスです。
今こそ、伝えておきませんか? あなたの声にならなかった想いを。
Office You 高田 有希子