「家族には、何も言わなくてもきっと伝わっている」。そう思っていませんか? 遺言書には財産のことしか書かず、心の奥底にある本当の思いは、結局誰にも伝えられないままになる。そんな方が、実はたくさんいらっしゃいます。
でも、考えてみてください。あなたが本当に伝えたいのは、お金のことだけでしょうか? 子どもたち一人ひとりへの感謝、未来への願い、そっと心にしまってきた「ごめんね」の気持ち。これらこそが、遺産よりもはるかに価値のある「心の遺言」ではないでしょうか。
あなたの「心の遺言」は、家族を救うメッセージになる
「心の遺言」は、家族があなたの死後も、互いを思いやり、絆を深めていくための羅針盤になります。具体的なメッセージが、残された家族の心の支えとなり、不必要な誤解や争いを防ぐ力になるのです。
例えば、こんなメッセージを想像してみてください。
- 長男(長女)へ: 「家を継いでくれて、本当にありがとう。でも、決して無理はしないでほしい。あなたの人生も、心から大切にしてほしいと願っています。」
- 次男(次女)へ: 「あなたはいつも自由に、自分の道を切り開いてくれて、本当に嬉しかった。もしこの先、何か困ったことがあったら、きょうだいみんなで助け合ってほしい。それが私の願いです。」
- 孫へ: 「学業や成功よりも、何よりも人に優しくできる人間になってほしい。そして、いつも笑顔でいてくれることが、私にとって一番の喜びでした。」
- 配偶者へ(または他界した配偶者へ): 「ここまで共に歩んでくれて、本当にありがとう。これからの残りの人生は、あなたの好きなように、心ゆくまで楽しんでほしい。」
- きょうだい全体へ: 「父(母)の人生を支えてくれて、心から感謝しています。これからも互いを尊重し、困った時は迷わず助け合ってください。あなたたちの絆が、私の何よりの誇りです。」
このような具体的なメッセージは、受け取った家族の心に深く響き、あなたの温かい思いやりが時を超えて伝わるでしょう。
なぜ、「心の遺言」を明確に残すことが大切なのか
親の死後、きょうだい間で感情的なすれ違いが生じる原因の一つに、親の「本当の気持ち」が不明瞭なことがあります。「親は自分にこう思っていたはずだ」というそれぞれの解釈が食い違い、それが不信感や対立につながるケースを私たちは見てきました。
あなたの「心の遺言」が明確に残されていれば、子どもたちは親の真意を推し量る必要がなくなり、安心して親の思いを受け止めることができます。それは、残されたきょうだいが互いに協調し、助け合っていくための、何よりの道しるべとなるのです。故人の思いが未来に生き続けることで、家族の絆はより一層強固になるでしょう。
「終わりの代理参拝」が、あなたの「心の遺言」を届ける
「でも、どうやってこれらの気持ちを伝えればいいの?」そう思われたかもしれません。手紙やエンディングノートでは、なかなか本心が書けなかったり、受け取った家族がどう解釈するか不安になったりすることもあるでしょう。
私たち「終わりの代理参拝」は、あなたの「心の遺言」を、形にとらわれず、祈りという神聖な形で届けるお手伝いをします。神社という清らかな場所で、あなたの真心を神に捧げ、お子さんたちへの深い愛情と願いが確かに届くよう、代理で参拝を行います。それは、あなたが生前に伝えきれなかったとしても、その想いが未来に繋がる、新しい終活の形です。
今、あなたにできる「未来の家族への贈り物」
争続を防ぎ、家族がいつまでも笑顔でいられる未来を願うなら、あなたの「心の遺言」を明確に残すことが何よりも大切です。遺言書では伝えきれない、感謝や願い、そして「死後も仲良くしてほしい」という切なる思いを、あなたは今、確実に届けることができます。「終わりの代理参拝」は、そのお手伝いをさせていただきます。あなたの「心の遺言」が、未来の家族にとってかけがえのない財産となるよう、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。
Office You 高田 有希子